ベランダや軒下などにできた小さな蜂の巣は、大きくなる前に処理をするべきです。
「小さいサイズなら自分でも処理できるんじゃないか?」と思う方のために、蜂の巣の駆除方法をお教えします。
この記事を参考に安全な蜂の巣処理を行ってください。
小さい蜂の巣は自分で駆除できる
5センチ前後の蜂の巣であれば、自分で処理してしまうことも可能です。
ただし、誤った駆除の方法を取ってしまうと、蜂に刺されてしまう危険性もあります。
特に、蜂の種類は慎重に見極めなくてはいけません。
スズメバチの巣だった場合は、小さくても専門業者に駆除を依頼することをお勧めします。
スズメバチの毒は強力で、動きが早く、攻撃性が高いからです。
蜂の巣の種類
自宅で蜂の巣を駆除するには、どの蜂が作った巣なのかを見極めることが大切です。
ここでは、代表的な蜂の巣を3つご紹介していきます。
スズメバチの巣
【巣の特徴】
- 円形の巣を作っていきます。
- コガタスズメバチの場合は、フラスコ型の見た目をしています。
- マーブル模様がある。
- 蜂が出入りする穴が、一つだけ。
- 土の中・屋根裏・床下、壁の中、木の洞などに巣を作る。
【活動時期】
4月~11月頃まで。
アシナガバチの巣
【巣の特徴】
- 六角形の穴が、たくさんある。
- 白い繭で埋まっている穴も、見られる。
- 初期段階では、お椀をひっくり返したような形をしていますが、最後には円形に近い形になります。
【活動時期】
5月~10月頃まで。
ミツバチの巣
【巣の特徴】
- たくさんの六角形の巣穴で、作られています。
- アシナガバチの巣よりも均一で切れない巣穴の構造は、「ハニカム構造」とも呼ばれています。
- ハチミツは、このミツバチの巣から採取されています。
【活動時期】
2月~12月頃まで。
蜂の巣を自分で駆除する前に確認すること
蜂の巣を駆除する前に、巣の大きさと蜂の数をしっかりと確認しましょう。
蜂が巣を作り始める頃は、嬢王蜂が一匹で作業を始めます。
この段階であれば、初めての方でも簡単に駆除ができるでしょう。
蜂の巣が大きくなると、それに伴って蜂の数が増えていきます。
少しでも、危険や恐怖を感じたら、無理をせずに専門業者に依頼してください。
また、蜂の巣を駆除する際は、作業を見守ってくれる方に一緒にいてもらいましょう。
作業者が刺された場合、意識障害などの最悪のケースも想定されます。
一人では救急車を呼ぶこともできない可能性がある為、単独での駆除はできるだけ避けましょう。
蜂の巣を駆除スプレーで処理する方法
蜂の巣を自分で処理する際は、駆除スプレーを使用するのが一般的です。
ここでは蜂の巣を駆除するために、必要なものと手順を説明していきます。
準備物
蜂の巣を駆除する際は、安全に作業を進めるために下記の準備をしてから挑みましょう。
- 蜂の巣駆除スプレー
- 防護服(長袖・長ズボンなど肌を露出しない服装)
- 頭を保護するもの(防止など)
- 手袋・長靴
- 懐中電灯
- ほうきやトングなど(巣を処理するため)
- ゴミ袋(蜂の死骸や巣を捨てるため)
駆除の方法
準備が整ったら、いよいよ蜂の巣駆除の開始です。
ここでは、駆除の方法を説明していきます。
①日没後、2~3時間経ってから駆除をおこなう
蜂は昼間に活動をして、夜に巣に戻ってきます。
夜に駆除を行うことで、安全に全ての蜂を駆除できます。
②スプレーを使用する周りを確認する
駆除スプレーの種類によっては、植物やペットへ悪影響を与える場合があります。
ピレスロイド系の成分が入っている駆除スプレーは、昆虫類・魚類・両生類・爬虫類の近くで使用しないで下さい。
③2~3メートルほど離れた位置から巣穴に向けてスプレーをする
使用するスプレーによって、噴射できる距離が異なります。
駆除前によく確認してから使用しましょう。
バズーカタイプの駆除スプレーは広範囲に強力な噴射が可能です。
しかし、一度に大量の噴射をする特性上、薬剤がすぐに無くなってしまいます。
使用済みスプレーを使う際は、事前に残量の確認を行いましょう。
また、ノズル型はスプレー範囲が狭くなるので注意が必要です。
④スプレーをした後はすぐに近づかない
時間をおいて、生き残っている蜂がいないかを確認してから処理を行いましょう。
処理をする際は、遠くにいた仲間が戻って来ていないかを確認することも忘れないようにして下さい。
⑤巣と蜂の死骸をゴミ袋に入れて処分する
蜂の死骸を処理する際は、直接触れないようにして下さい。
死骸の針に刺されて、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。
蜂の駆除が完了したら、巣をほうきやトングで取り除いほうきていきます。
ゴミ袋に蜂と巣を入れる際は、必ず密閉して下さい。
蜂の巣を処理した後にする事
無事に駆除が出来ても、安心は禁物です。
アシナガバチなどは、毎年同じ場所に巣を作ることが多いため、駆除後に予防のスプレーをしておきましょう。
蜂駆除スプレーの中には、予防効果が含まれているタイプがあり、その場合は別で購入する必要はありません。
今回巣を作られた場所以外でも、蜂が巣を作りやすい下記の場所に、予防スプレーをしておきましょう。
【予防スプレーをしておく場所】
- 軒下
- 屋根裏・天井裏
- 戸袋の中
- ベランダ・テラス
- 庭木
蜂の巣処理をするならプロにおまかせ
今回は小さな蜂の巣処理を自分で行う方法をお伝えしてきました。
- 処理の方法は分かったけど、自分でやるのは恐い
- 攻撃性の高いスズメバチの巣が、家にできていた
- 蜂の巣が、5センチ以上の大きさになっている
このようなお悩みがあれば、害虫プロの専門家、福島化学松山株式会社へお問い合わせ下さい。