害虫や害獣と呼ばれる生き物は、人間が生活する上で何かしらの害をもたらす存在です。野放しにしたままだと被害が拡大する恐れもありますので、早急に駆除をしなければなりません。しかし、該当する生き物や駆除がどのような流れで行われるのかなど、ご存じない方も多いでしょう。そこで今回は、害虫や害獣の種類や実際に駆除する際の流れについてご紹介いたします。
害虫の種類
家や人間に対して害を加える害虫ですが、代表的な種類は以下のとおりです。
ゴキブリ
ゴキブリは、多くの方が不快に感じる害虫ではないでしょうか。2億年以上前から生息しているとも言われており、その生命力や繁殖能力の高さが特徴です。アレルギーなどの媒介になるという実害もありますが、何よりも存在自体が生理的に受け付けないという方がほとんどです。独特の動きと不快な見た目によって安心して室内で過ごせなくなってしまいます。
シロアリ
柱や屋根裏などの木材部分をターゲットにしている害虫で、家屋において柱はとても重要度の高いパーツです。しかし柱を内部から食い破ってしまうため、家の耐久性を著しく低下させてしまうというのが主な被害です。基礎部分へダメージを与えられてしまうと、修復が非常に大変になってしまいますので、発見次第早急な対処が求められます。また、発見に至るまでに時間がかかってしまいやすいので、予防策も重要です。
ハチ
スズメバチのように非常に攻撃的な種類もいる、直接的な被害を与えてくる害虫です。近づいただけで毒性の針で刺してくることと、刺されてしまうことで最悪の場合、命の危険のある点が特徴です。時期によってさらに攻撃性を増すこともありますので、巣を見つけ次第取り除かなければなりません。
害獣の種類
害虫と同様に、家や人間に対して害を加える害獣ですが、代表的な種類は以下のとおりです。
ネズミ
身体が非常に小さく動きも機敏ですので、発見したとしても捕獲することが難しい害獣です。繁殖能力も高く、集団での被害にも遭いやすいです。主な被害としては、食べ物を食べ荒らされてしまいます。場合によっては家の柱や家具などを齧ってしまうといったものが挙げられます。放置することで一気に被害が拡大してしまうため早急に対処しなければなりません。
ハクビシン
ジャコウネコ科の害獣で、日本においては主に東日本地域に多く生息しています。野菜や果物を好物としているため、主に畑などの農作物をターゲットにして食べ荒らすなどが被害です。畑以外にも家屋に侵入して食べ物を狙うケースも少なくありません。屋内では糞尿を撒き散らすことによる悪臭や腐敗といった実害が発生します。
アライグマ
動物園などでも見かけるため可愛らしい印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし、害獣としての側面も持ち合わせています。その理由としては気性が荒いという性格が挙げられます。人間だけでなく、ペットなどにも危害を加えられるケースも実際に発生しているのです。農作物を荒らしたり、伝染病などの媒介をしたりする危険性もありますので、しっかりと駆除をするべき対象です。
駆除するための手段
害虫や害獣を駆除する手段ですが、おおきくわけて以下の2パターンになります。
自身で駆除する
まずはご自身の手によって行う駆除の方法です。害虫や害獣の種類によっても異なりますが、基本的に市販されている駆除剤を活用する形となるでしょう。用法・用量を守りつつ使用することで、十分効果が見られます。ただし、人間が吸い込んでしまうことで害になるものもありますので、くれぐれも使用方法には気をつけなければなりません。また、駆除が完了しているかの確認が難しいという面がデメリットとしてあげられます。死骸などの処理をしなければならないので、人によっては苦痛が伴うかもしれません。
業者に依頼して駆除してもらう
費用が発生してしまうものの、徹底して駆除をするのであればおすすめです。プロですので知識も経験も豊富で、後始末まできっちりと行ってもらうことが可能です。すべておまかせすることが可能ですので、手間がかかることは一切ありません。また、予防の面においても必要な対策や方法についてアドバイスをもらえるというのも、大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
駆除の流れ
業者に依頼した場合の駆除の流れとしては、一般的に以下の通りとなります。
ヒアリング
まずはどのような被害にお困りなのか、対象となる害虫や害獣についてヒアリングを行います。家屋への被害がある場合には、築年数や被害状況などについても確認することとなります。電話やメール、あるいは対面でのヒアリングが可能です。
現地調査
事前情報の確認が取れましたら、日程を調整の上実際に現地での調査を行います。プロが現地でその目をつかい確認することによってわかることも多いので、徹底的に確認を行うのです。場合によっては依頼主の方が見落としている情報もあります。駆除作業において必要な情報をここで全て取得することになります。
見積もり・契約
現地調査の内容を踏まえて、実際の駆除作業に関する見積もりを提出いたします。内容をご確認いただき、問題がなければそのまま契約完了となります。不明点などがあれば納得できるまで質問をしましょう。あとは駆除作業の実施日を確定させることになります。
駆除作業
予定していた日程で実際に駆除作業を行います。事前に準備したアイテムを駆使して、根こそぎ駆除を行います。駆除対象によって作業時間が異なりますので、あらかじめ作業時間を確認しておくといいでしょう。
まとめ
ご自身で駆除することも可能ですが、しっかりできているのか不安になる方もいれば、見ること自体が苦手という方もいるでしょう。そんな方は業者に依頼して駆除するというのがベストな選択となります。