刺されると危険なハチの生態や寄せ付けないためのポイントとは?詳しく解説

ハチといえば攻撃的で刺されることもある害虫です。しかし実際のハチの生態がどうなのか正しく理解していなければ、正しく対策を行えなくなってしまいます。場合によっては、かえって危険になってしまう可能性もあるでしょう。そこで今回は、ハチの生態や寄せ付けないためのポイントなどについて、詳しくご紹介していきましょう。

ハチの種類

家の周辺でみかけるハチの種類は、大きくわけて以下の3つがあげられます。

 

スズメバチ

ハチのなかでも、トップクラスに攻撃性の高い種類となります。攻撃性だけでなく威嚇性も高いため、巣があった場合には近づくだけでも危険です。軒下をはじめ、屋根裏焼きの空洞にも巣を作ることがあります。

 

スズメバチのなかにも3つの属が存在しています。そのなかでスズメバチ属に分類されるスズメバチは、強力な毒をもっていることでも有名です。刺されてしまった場合に単に痛みを感じるだけでなく、場合によっては命の危険もあるほどです。

 

アシナガバチ

スズメバチほど危険ではないものの、急に近づき刺激を与えてしまうと刺してくることがあります。比較的スズメバチよりはおとなしい性格です。しかしアシナガバチのなかにも、いくつかの種類があります。毒性の高い種類も存在しています。また刺されたときの痛みは、スズメバチに勝るとも劣らないといわれるのです。非常に激痛となるでしょう。見つけた場合には警戒する必要があるでしょう。

 

ミツバチ

毒性もあまりなく、性格も非常に穏やかという特徴があります。単独ではなく集団で行動するという特徴があり、栄養源となる花の蜜や花粉を採取しています。刺激を与えない限り指してくることはありません。しかし巣に対して脅威を感じた場合には、その限りではありません。その際にも集団で襲ってくるので、油断は禁物です。

攻撃をするきっかけ

ハチといえばすぐに刺されるというイメージを、おもちの方が多いかもしれません。そのためみかけた際には刺されないように、行動することでしょう。しかし無闇やたらに、攻撃をしているというわけではありません。ハチ側にとっても、攻撃するきっかけというものがあります。それを理解しておくことによって、危険にさらされなくなることも可能です。以下より詳しくご紹介しましょう。

 

危険を察知した際

まずは危険を察知した際に、攻撃を仕掛けてきます。とくにスズメバチの場合には、まずは警戒からはじまりアゴを鳴らす威嚇行為へと発展します。その状態が続くと、いよいよ攻撃を仕掛けてくるという3STEPになっているのです。

 

ただしスズメバチはそもそも攻撃性が強いため、刺されないためにはすぐに攻撃をしてくると思って行動すると、間違いはないでしょう。またスズメバチは攻撃の際に、警戒フェロモンを分泌します。つまり1匹でも攻撃態勢に入ると仲間たちにその状況が伝達され、すぐに増援が来るというわけです。攻撃態勢にさせないことが重要です。

 

色やにおいに反応

ハチにとっては攻撃対象として狙いやすい色やにおいがあります。色の場合には黒色に反応しやすいという特徴があります。においの場合は特定のにおいというわけではなく、においの強さが関係するのです。たとえば香水などの強い香りがついていると、攻撃対象としてターゲティングされやすい傾向にあるのです。

 

反射的な行動

意思とは関係なく、反射的に刺してしまうケースもあります。アシナガバチの場合、攻撃対象と身体がぶつかった際に、反射的に毒針で相手を指してしまうという性質があります。これは意思とは関係なく反射的に出る行動です。たとえば玄関など人の出入りが激しい場所に巣があると、たまたまぶつかった際に刺されてしまうため危険です。

ハチの巣づくり

気がつくと軒下などに巣ができてしまっているハチは、巣作りのサイクルが決まっています。巣ができてしまうと多くのハチが、周辺を飛び回ってしまうことになります。未然に防ぐためにはそのサイクルを把握したうえで、対処することが大切です。

 

たとえばスズメバチの巣作りの場合、作りはじめの時期は4〜6月ごろとなります。巣を作るのは女王バチの役目となっております。冬眠から目覚めた女王バチが、ある程度の大きさまで巣を作り上げていくのです。その過程で働きバチを産卵し、そこからさらに2〜3か月ほどかけて徐々に巣を拡大していきます。つまり巣の対策を施す時期としては、4月が最もおすすめです。

 

一方巣に近づくべきではない時期も存在しています。それが6月以降です。このころになると、女王バチは産卵に専念するようになり働きバチが活発に行動するようになります。ハチの数も飛躍的に増えますので、この段階では素人が無闇に駆除するのは危険でしかありません。業者に依頼するべきです。

寄せ付けないことが大切

ハチによる被害を受けないようにするためには、第一に寄せ付けないことが重要なポイントです。巣ができてしまうと、一気にハチの数も多くなってしまい駆除するのもたいへんになります。そこで巣作りをさせないための、対策を行うようにしましょう。

 

役に立つアイテムが忌避剤です。殺虫剤やハチよけスプレーのことですが、これらを過去に巣作りされた場所やされそうな箇所に対して、定期的に散布するようにしましょう。たったそれだけのことではありますが、非常に効果的です。巣を作ろうとする候補から外せるため、結果的にハチの巣ができない環境となります。

 

ただしすでに巣ができて蜂がいる状態で、​​忌避剤の散布は危険です。場合によってはただハチを刺激するだけになり、かえって被害を拡大してしまいかねません。無理をしてしまうくらいであれば、潔く業者の方におまかせすることをおすすめします。

まとめ

ハチは無闇に攻撃してくることは極めて少ないのです。今回ご紹介した生態を理解したうえで、安全に対処をするとよいでしょう。万が一家に巣が作られてしまった場合には、一刻も早く駆除をする必要があります。「福島化学松山株式会社」では、経験豊富なスタッフがハチの駆除も行っております。ハチの巣ができているなどお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。