アライグマには感染症のリスクが?生態や被害への対処法について解説

アライグマといえば、有名なアニメのキャラクターの印象が強いかもしれません。かわいらしいイメージをもっている方も、多いのではないでしょうか。しかし実際にはたいへん獰猛な性格です。感染症をヒトに移してしまうリスクももっている、危険な動物です。今回はそういったアライグマの生態や、被害への対処法について解説いたします。

アライグマってどんな動物?アライグマの生態が知りたい

まずここではアライグマの生態について、詳しくご紹介していきます。

 

アライグマはどこから来た?

アライグマは、本来カナダやアメリカに生息する動物でした。ペットとして日本に輸入されました。しかしその獰猛な性格がペット向きではなかったことから、多くが捨てられて野生化したのです。その結果現在では、全国各地で急速に数を増やしています。

 

アライグマの生態について

アライグマは警戒心をあまりもっていないため、住宅地でも怖がることなく近くまで寄り付きます。また繁殖力が強いことでも知られており、妊娠率は100%ともいわれているのです。そのため駆除されない限りは、増える一方となりさまざまな被害を引き起こす原因となっているのです。

 

性格は上記でもあげたように非常に凶暴となっています。ペットとして飼われている犬を襲ったり、家畜である牛の乳首を食いちぎったりという、被害も発生しています。また駆除を試みる人間に噛み付いたり引っ掻いたりすることもあるため、注意が必要です。

 

たぬきやアナグマと似ている?

アライグマと混同されやすい動物として、タヌキやアナグマがあげられます。どちらもアライグマと同じように害獣ではありますが、生態が異なるのです。きちんと見分けたうえで、対策を取ることが大切です。

 

基本的にアライグマは木や網に登ることが得意となっています。またジャンプ力にも優れており、垂直のジャンプ力は110cmもあるといわれています。一方でタヌキは登れないため、柵や網での対策が効果を発揮するのです。またアライグマは尻尾が太く黒い縞模様もあるのに対し、タヌキは尻尾が短く縞模様はないという、外見の違いもあります。アナグマは地面を掘って地中から侵入するのに対して、アライグマは自分で穴を掘ることはありません。

アライグマによる被害に注意しよう

近年増え続けているアライグマは、田畑を荒らすだけでなく感染症を引き起こすこともあり注意が必要です。ここではアライグマによる被害の例についてご紹介します。

 

農作物への被害

アライグマは雑食であるため、ありとあらゆる農作物を食べ荒らしてしまいます。スイカやとうもろこし・ぶどう、トマト・いちごなどの被害も多く報告されているのです。アライグマによる農作物への被害は3億円にまでのぼるといわれており、頭を悩ませている農家の方も少なくありません。

 

感染症を引き起こす被害

アライグマは、さまざまな感染症を引き起こすことでも知られており、注意が必要です。たとえば発症してしまうと、100%死にいたることで有名な、狂犬病のキャリアにもなり得ることがわかっています。日本では狂犬病が発症した報告は近年ありません。しかし万が一のリスクも考えて、決してアライグマに近づかないようにすることが大切です。

 

またアライグマは「アライグマ回虫」という、寄生虫をもっている可能性があります。この寄生虫に感染したアライグマの糞便に含まれた卵に接触した手で、口元を拭うなどしてヒトへ感染します。日本ではこれまで検出された実績はないものの、アメリカでは死亡事例も確認されているため注意が必要です。

アライグマへの対処法は?

田畑を荒らしたり、さまざまな感染症を引き起こしたりする可能性のあるのがアライグマです。対処法としては、どういったことがあげられるのでしょうか。ここでは自分でできる対策についてご紹介します。アライグマは繁殖力が強く、爆発的に増えてしまう可能性があるため早めの対処が肝心です。

 

自分でできる対処法

自分でできる対処法としては、忌避剤などの対策グッズを使用する方法があります。アライグマは嗅覚が鋭く強いにおいを苦手としています。その特性を生かして、ハーブの香りがする燻煙材やハッカ・木酢液などを使用するとよいでしょう。

 

またフラッシュライトなどの強い光や、超音波を利用して忌避させるグッズを活用するのもおすすめです。とはいえ長期間にわたって使用していると、アライグマが刺激に慣れてしまって効果がなくなってしまう可能性もあります。万が一自分で駆除したいという場合には、かならず自治体に連絡し指導を受けたうえで行う必要があるのです。

 

プロの業者に依頼する

アライグマは獰猛な性格をしています。いくら自治体の指導を受けたとしても、その駆除は決して容易なものでありません。さらに危険な感染症にかかってしまうリスクもあるため、早めに専門業者に対処を依頼するのがおすすめです。プロの業者はアライグマの生態について知り尽くしております。侵入経路や巣の場所をしっかりと把握したうえで、適切な捕獲や追い出しを行ってくれます。

まとめ

今回はアライグマの生態や被害例、対処法について詳しくご紹介しました。危険な病気をもっている可能性も否定できません。見かけた場合もむやみに素手で触れない、箱わなが設置してあっても素手で触れないように、十分注意しましょう。

 

愛媛県松山市にあります「福島化学松山株式会社」では、アライグマの駆除に精通したプロが、専門知識と技術を生かして対処いたします。アライグマの被害にお困りの方は、ぜひともお気軽にご相談ください。